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『アメリア-永遠の翼-』 80年以上前の実在の女性飛行士の物語
2010年12月17日 13:55 [21矢澤利弘]
現代においてさえ、女性の飛行士というのは一般的とはいえないだろう。だが、1920年代にすでに大西洋を横断した女性飛行士がいたのだ。ミーラー・ナーイル監督の『アメリア-永遠の翼-』は、実在の飛行士、アメリア・イヤハートの生涯を描く。

現在とは違い、ちゃちなプロペラ機で大海を横断するというのは想像するだけでも恐ろしい。本作は彼女の果敢な冒険を随所にはさみながら、周囲の人間模様を押さえていく。アメリアを演じるヒラリー・スワンク、彼女と結婚する出版人ジョージを演じるリチャード・ギア。肩ひじを張らないごく自然な演技が心地よい。
最後の危機。サスペンス演出も大げさではなく、避けられない運命というものを感じさせる小気味よさがある。
最終的にアメリアは飛行中に消息を絶ってしまうのだが、あえて、その部分を具体的には描写していない。なぜなら、今なお彼女が消息を絶った原因などは謎に包まれているからだ。
冒険家である以上、死とは常に隣り合わせにいる。冒険家を愛する者はそれを覚悟しなければならない。

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