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『ベスト・キッド』勝負もの映画の黄金律
2010年9月 4日 15:39 [21矢澤利弘]
戦う動機、訓練、本番。それぞれの要素を映画の上映時間の三分の一ずつ配置するというのが、勝負もの映画の黄金律である。ハラルド・ズワルト監督の『ベスト・キッド』は、愚直なまでにこうした黄金律に忠実な決戦もの映画だ。

アメリカから中国に引っ越してきた黒人の少年がカンフー使いの中国人の少年にボコボコにされる。師を得た少年はカンフーの大会で敵を倒し、復讐を果たすためにトレーニングを続ける。そして、大会がやってきた。彼は敵と戦う。という物語の全体構造だ。そこに少年のあわい恋愛が絡んでくる。
黒澤明監督の『七人の侍』ばりの構成といってもよい。ウィル・スミスの息子のジェイデン・スミスが演じる少年と、ジャッキー・チェン演じる管理人の男性という組み合わせ。少年のバックグラウンドも管理人の隠された過去の描写も、物語を厚くするのに役立っている。

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