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『トイ・ストーリー3』、幼年期はいつか終わるだろう。でも宝物はいつまでも宝物なのだ。

2010年7月31日 16:27 [21矢澤利弘]

2d596780-s.jpg成長、友情、戦い、団結、危機一髪、別れ。リー・アンクリッチ監督の『トイ・ストーリー3』は、ドラマにおけるあらゆる要素を詰め込んだ作品となった。緻密なストーリーの完成度は見事だ。


主人公はおもちゃたち。彼らで遊んでくれていたアンディも大学へ入学する歳になった。おもちゃたちは保育園へ寄付されるか、屋根裏へしまわれるかである。


そんな滑り出しから始まるこの映画は人間社会の縮図でもある。子どもが親から巣立っていくように、おもちゃたちもご主人様たる子どもに別れを告げなければならないときがやってくる。だが、親にとって、どんなに子どもが成長しようとも子どもは宝物でありつづける。おもちゃだってそうである。

パート3ともなると、大抵の映画は息切れしてくるものだが、このシリーズの脚本の完成度の高さは群を抜いている。本作は子ども向けの作品として作られているはずだが、むしろ大人の涙腺を刺激する作品になっており、万人向けの作品として高水準の内容となっている。