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『ぼくのエリ 200歳の少女』、「切ない」という言葉はこの映画のためにある
2010年7月19日 15:25 [21矢澤利弘]
「切ない」という言葉はこの映画のためにある。トーマス・アルフレッドソン監督の『ぼくのエリ 200歳の少女』は、いじめられっ子の少年と少女のままのバンパイアとの奇妙なふれあいを描く繊細な作品である。
北欧の荒涼とした風景のなかで物語は静かに進行する。少年は学校でいじめられ、逃れる術を知らない。少女は人の血を吸わなければ生きていけないという運命から逃れられない。社会から抑圧された二人が心を通わせる。
バンパイアを素材にしているが、この映画はバンパイア映画ではなく、恐怖映画でもない。
プールに沈められかけ、殺されそうになっている少年を少女は救う。二人が微笑み合うカットの切なさ。彼もまた、後戻りはできないのだ。
自分で選んだ運命。列車に乗った少年はどこに向っていくのだろうか。

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