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M.ジャクソン THIS IS IT

2010年1月29日 18:53 [04大野克人]

 マイケル・ジャクソン(MJ)については、マスコミで報道されるゴシップを斜め読みする程度の認識しかなかったが、テレビで放映された彼の追悼懇談会で、熱烈なファン達が神の子と言わんばかりの話をするので、強く興味を持たされ、本作を観ることにした。
 MJが、単にプロデューサーの振付に従う人形ではなく、オリジナリティを求めるエンタテイメント・アーティストであることを知り、驚かされ、感激した。私には、本作が公演の準備リハーサルを記録映画化したものであったことが、誠に幸であった。私の娘がプロ・ダンサーであることから、その訓練と要求されるものの厳しさを多少は聞いており、選び抜かれたプロ達が絶賛するMJは本物であることを確信させられたし、本作の中でもプロ達からも一目置かれた存在であったことが理解できた。
 MJに纏わるゴシップやスキャンダルをどう考えれば良いか迷っており、多くのファンが「彼は差別を受けた被害者である」と言い切っていることを無条件に信じる根拠は持っていない。しかし、本作はMJが大変な努力をした天才であることを理解させてくれたように思うし、彼の人類に対する貢献はそれだけで十分であるように思われる。久しぶりに、観ている間は他の事を考えずに完全に虜になったすばらしい映画であった。

 蛇足になるが、今日の昼食で同年輩のオジサンに上述の話をした。最近、「哄う合戦屋」という爽快な時代小説で新人小説家として評価を高めつつあるこのオジサンから、「昔、エルビス・プレスリーのリハーサル記録映画で、プレスリーの凄さが理解できた」というお話を伺った。早速DVDを探してみることにするが、食わず嫌いのプレスリーも好きになってしまうかもしれない。