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東京国際映画祭:「愛してる、成都」、同じ都市でのふたつの時代の不可能な愛の物語。愛すべき小品なのだが。

2009年10月23日 21:29 [21矢澤利弘]

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フルーツ・チャンとツイ・ジエンが監督した『愛してる、成都』は、同じ都市を舞台に過去と未来の二つの変わったラブストーリーをふたりの監督がオムニバス形式で描いた。

成都を舞台に、2029年と1976年のふたつのラブストーリーが語られる。ふたつのパートに共通するのは成都という町と描かれるのが不可能な愛の物語であること。

2029年の物語といっても、近未来的な小道具が使われるだけで、時代時代は重要ではない。探している運命の男性が恩人であると同時に敵であるという設定はユニークだ。

1976年の物語は喫茶店のオーナーと給仕人の女性との恋愛を描いた。ただ、ふたりが恋愛関係に陥っていく様が見えてこないので、説得力に乏しい。

同じ都市の違う時代のラブストーリーだが、ふたつを結びつける串のようなものは描かれておらず、それぞれが独立した30分強の小品としてのみ存在しているのが残念だ。(了)