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難民映画祭:「カンボジアーある家族の夢」、作物は今も昔も同じスピードで成長する。しかし、経済はどんどん早くなり、難しくなっていく

2009年10月 4日 09:58 [21矢澤利弘]

1日から始まった難民映画祭。三日目の3日は「戦場でワルツを」「ビルマVJ」、「カンボジアーある家族の夢」などが上映された。

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会場となったセルバンテス文化センター東京と会場のようす

スタンリー・ハーパー監督の「カンボジアーある家族の夢」は、カンボジアの内戦によって、祖国とタイの難民キャンプとに分断されたある一家を描いている。12年におよぶ難民キャンプ生活の後、家族はカンボジアの村で一緒に住むという夢が叶う。

老婆ヤンさんを中心にインタビューの積み重ねで追ったドキュメンタリー。この映画は自分の国に帰ることを望みながら生きてきた女性の物語だ。老婆は自分のためではなく、孫のために努力してきた。

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スタンリー・ハーパー監督

ハーパー監督は1986年にヤンさんに初めて会った。ニューヨークタイムスの記事では、愛らしくブルドッグのような女性だと紹介されていた。ハーパー監督は自分でこの家族を題材に映画を作りたいと思った。ヤンさんから一度だけターという娘のことを聞き、監督は「これだ」と思った。そこで、娘に連絡して映画を撮り始めたが、母と娘はそれぞれカンボジアとタイの難民キャンプに分かれて生きていたのである。

「作物は今も昔も同じスピードで成長する。しかし、経済はどんどん早くなり、難しくなっていく」。老婆はこうつぶやく。難民キャンプは1992年に閉鎖され、住民たちは本国へ帰った。だが、人々が自立して生活できるまでに回復できたのかといえば、決してそうでない。

プロデューサーは「キリングフィールド」のデビッド・パットナムが務めている。(了)