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難民映画祭:「ウォー・チャイルド」、少年兵士からラッパーへ

2009年10月 4日 09:15 [21矢澤利弘]

10月1日から8日までドイツ文化センターやイタリア文化会館、セルバンテス文化センター東京などで開かれている第4回難民映画祭。イタリア文化会館で上映されたオープニング作品「ウォー・チャイルド」を見る。難民映画祭は、エンターテインメントを通じて世界各地における難民の多種多様な境遇や生き様を紹介するという目的で開催されている。


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会場となったイタリア文化会館。ロビーでは、国連難民高等弁務官(HNHCR)事務所による募金活動も行われている。

「ウォー・チャイルド」は祖国の平和を歌うスーダン出身のラップミュージシャン、エマニュエル・ジャルを追ったドキュメンタリー作品。C・クロム・クロボック監督。撮影には5年間を要した。

ジャルはスーダンの内戦で、SPLAの少年兵士として5年間活動していた。女性支援者の手によってケニアに出国することができ、難民となる。その後、ラッパーとして成功する。彼は基金を創設し、祖国の子どもたちの教育環境の整備に力を入れている。

この映画は元々は世界中のラップ、ヒップホップのミュージシャンの作品を12人ぐらいのシリーズで作ろうという企画だったが、クロボック監督がジャルさんのエピソードに興味を持ったのがきっかけで作られたもの。

ケニアのカクマ難民キャンプを訪れたとき、色々な難民のコミュニティがあり、それぞれが問題を抱えていた。彼らは外部に話をすることで一種の救いを得ているようだった。伝えたいという思いが感じられたのだという。

どういう映画に仕上がるのか検討がつかなかったが、大体のアイデアがあり、できることがらやっていくというプロセスで撮影は続けられた。

当初、監督がニューヨークタイムズでジャルの記事を読み、彼にアプローチしたところ、最初は映画に出演することに興味を示さなかったジャルだが、ランチをしたりして、6か月ぐらいして、ようやく映画製作が進み始めた。(了)

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ティーチインでのクロボック監督(右)