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~西5でちょっとだけお茶を~ 今年の邦画最大のヒット作は

2009年7月25日 14:53 [01工藤英博]

TBS映画『ROOKIES―卒業―』(東宝=公開中)の勢いが止まらない。公開されていきなり興行成績ランキングでトップに立ち、、一時『ターミネーター4』に首位の座を譲ったものの抜き返すという粘り腰をみせて、予想通りの大ヒットとなっている。

7月20日までの公開52日間で動員652万5千人、興行収入79億3千万円を記録、あの『花より男子』(77億5千万円)を抜いてTBS映画歴代2位の興行収入となった。この1週間で見ると、約2億6千万円の成績で夏休みに入って、このペースが続けば、1位の『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年、84億円)超えが期待されるのだそうだ。

 この作品の大ヒットは、絶対に当たる"勝利の方程式"通りに製作されているのだから当然の結果だ、とする映画界での指摘がある。

  勝利の方程式とは何か?。まず、この作品の原作が累計2000万部を売り上げた"森田まさのり"のベストセラーコミックであること。それを受けたTBSが連続ドラマ化し、最終回の視聴率が19.5%の高い数字をはじき出したこと、出版で2000万部、テレビで19.5%という圧倒的支持を土台に、勢いに乗る東宝が映画化したのだから当たらないはずがないというわけだ。コミック―テレビ―映画のあとはDVDへと続く。

 物語は、不良生徒を相手に、熱血教師が奮闘し、次第に心を通い合わせるようになり甲子園出場という目標に向かって突っ走る。言ってしまえば、よくあるスポ根ものだが、これをトップに押し上げるのだから"勝利の方程式"の威力はすさまじいばかりだ。

 

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 厳しい経営環境に置かれ、明るい材料のなかったTBSには、まさに救いの女神となっているし、東宝にはこの作品で東映、松竹の同業他社の息の根を止める格好になっている。確かに利益追求だけに偏った映画づくりは決して好ましいことではない。しかし、企業が生き残りを懸けた今日では、"勝利の方程式"に沿って何がなんでも勝ちにいく製作があってもよいのだろう。

 だがしかし、日本映画を愛する人の多くは、ヒット映画よりも内容の充実した作品・・・、最近では『ディア・ドクター』や『劔岳 点の記』のような作品を期待しているはずだ。