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2009年5月17日

21矢澤利弘

公認会計士はドラマにはならない?

日本の会社の多くが3月末決算であるため、当然に決算業務もその時期に集中する。法人税の申告期限が原則として決算日後2カ月、株主総会は3カ月以内に行うことになるから、5月は会社の会計担当者、公認会計士や税理士などの会計実務家にとって最も忙しい時期となる。だが、外から見ると、あまりその忙しさが伝わらないようだ。会計や財務は仕事の動きが激しくない、つまり動画的でないためだろう。

2008年6月からNHKで放送されていた土曜ドラマ「監査法人」は企業と公認会計士たちの攻防を描いたドラマである。ただ、公認会計士の活躍はドラマになりにくい。弁護士、医師、あるいは刑事などに比べて仕事の形態が動的ではなく、映像にすると単調だからだ。

そのため、ドラマ「監査法人」では、具体的に粉飾決算を暴くシーンなどを動的に描いた。また、多くの誇張を用いた。

それに対して、実際の公認会計士たちからは、「こんなことありえない」「設定も行動もセリフもおかしい」「これでは公認会計士が誤解される」などという意見が寄せられたという。

しかし、これはドラマなのだ。例えば、ドラマのような刑事、ドラマのような弁護士、ドラマのような医師が本当にいるとは誰も信じてはいないし、当然そうしたドラマのストーリーや設定には誇張もある。また、本物の刑事、弁護士、医師たちは、それに対してクレームを付けることも多くないだろう。それはこうした職業が社会的に一般化しているため、ドラマを見る視聴者も現実と創作の世界をきちんと区別できるからではないだろうか。

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