スリランカのタミル人の今後を憂う
ここ数日、日本でもさかんに報道されはじめたように、スリランカの内戦は今重大な局面を迎えています。25年以上にわたる内戦で、タミル人地域の分離独立を目指し、政府軍と対立してきた主役であった軍事組織L.T.T.E.(タミル=イーラム解放の虎)が、政府軍により3キロメートル四方の範囲にまで追い込まれて、スリランカ大統領もL.T.T.E.の制圧を宣言しました。なおもL.T.T.E.の幹部らはこの地域に立てこもっているとみられますが、集団自殺を図るつもりだとの報道も出ています。L.T.T.E.側の発表では、一般住民の安全の確保のためにできることはする、安全な地域への移動を許可する考えであると言っていますが、一般人を盾にして立てこもっているとの情報もあり、一般住民への被害が心配されます。何とか戦闘地帯から脱出した人々も今後の生活は非常に厳しいものになることでしょう。
日本政府は、戦闘地域からの避難民支援のため、国際移住機関(IOM)への資金拠出を決定しました。しかし、つい先日も、日本の入国管理局収容施設に収容されているスリランカのタミル人の手紙を翻訳したのですが、難民申請を行なっている彼のようなスリランカのタミル人に、日本政府はどのように答えるのでしょうか。
戦闘は終結したとしても、内戦に振り回された人々の生活はそう簡単には改善することはないでしょう。力による「解決」がもたらすものは、決して本当の意味の平和ではないはずです(www.parcic.org/sri_lanka/srilanka_repo/2009.04.22.html参照)。
ともかく、今緊急に求められているのは、この数ヶ月の戦闘の激化で増加した避難民の人々への生活援助です。もしご支援いただけるなら、スリランカでの難民支援活動を長らく続けてきた国連難民高等弁務官事務所などがいいのではないかと思います。日本では、国連UNHCR協会が受け皿となっています。www.japanforunhcr.org/act/a_asia.html#sri
また、スリランカ北部の住民生活支援を続けてきたNPOパルシック(PARCIC)もよいかもしれません。www.parcic.org/index.html
戦禍で苦しむ普通の人々の生活に少しでも光が差し込むように、わずかでもご支援いただけましたら、ありがたく存じます。
