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2009年4月27日

10深尾淳一

アカデミー賞受賞記念!「スラムドッグ$ミリオネア」がもっとわかる!9つのマメ知識③

 前回の記事を読み返してみて、少々反省しています。映画のストーリに少し詳しく触れすぎてしまったかと。まだこの作品を見ていらっしゃらない方にも、見たときにより楽しんでもらえるようにと思って、書き続けておりますので、話の内容に触れるのは最小限にするよう気遣いしながら、進めていきたいと思っています。
 さて、主人公ジャマール君への第3問は、「ラーマ神が右手に持ってるものは何か?」というものでした。そこで彼は、子供のころに、ヒンドゥー教徒とイスラーム教徒間の暴動で母を亡くした時のことを思い出します。実際にムンバイで、ヒンドゥー教徒・イスラーム教徒間の暴動が激しくなったのは、1992~93年のことでした。映画の設定では、クイズに出場するのが、2006年で18歳となっていますから、1993年なら5歳となってしまい、どうもうまく年齢が合いません。
 それはさておき、その当時インドでは、ヒンドゥー教こそがインド独自の宗教であり、ヒンドゥー教に従う者だけがインドで生活できると考えるヒンドゥー教至上主義(ヒンドゥー=ナショナリズムとも呼ばれる)が、社会的、政治的に大きな勢力として力を持つようになり始め、イスラーム教徒との間で緊張が高まっていました。特に、1992年12月に、北インドのアヨーディヤーという町にあったバーブリー=マスジッドというイスラーム教の礼拝堂が、ヒンドゥー教のラーマ神の生誕地の上に建てられたものだというヒンドゥー教至上主義者たちの攻撃を受け、暴力的に破壊されたことに端を発して、ムンバイやデリーなどで、大きな暴動が発生しました。一説には、一連の暴動でインド全土で2000人以上が犠牲になったとも言われています(イスラーム教徒だけではありません)。
 ご承知のとおり、昨年11月にはムンバイで同時多発テロが起こり、日本人の犠牲者も出てしまいました。このテロ事件は、パキスタンとのつながりが指摘されているように、むしろ、世界大でのテロリズムの広がりと関係するもので、ヒンドゥー教至上主義と直接関連するものではありません。近年のヒンドゥー教至上主義の台頭は、経済発展にともなう社会生活の大きな変化の中で、保守的な価値観に心のよりどころを求める動きと結びついているという色彩が強いでしょう。

 さて、ここで問題です。映画の中では、ラーマ神の姿に扮する少年が出てきますが、その肌の色は何色だったでしょう?

  A: 肌色    B: 黒色
  C: 青色    D: 緑色

さあ、あなたのファイナルアンサーは? 答えは、映画館で・・・

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