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~西5でちょっとだけお茶を~ 団塊世代の星☆秋元順子

2009年2月 5日 15:38 [01工藤英博]

 未曽有の大不況で、世の中全体がどっちを向いても重苦しい閉塞感に覆われてしまっている。だがしかし、そんな「閉塞の時代」の暗雲を払い除けるようなさわやかで痛快な出来事もないわけではない。

 眼を音楽の世界に転じてみると、『愛のままで・・・』が、空前の大ヒットとなって、昨年のNHK紅白歌合戦に、紅組歴代最高齢の61歳で初出場を果たした歌手、秋元順子の存在だ。

 

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 04年発売の『マディソン郡の恋』(作詞・作曲:星桂三、編曲:花岡優平)がインディーズにもかかわらず有線放送の問い合わせランキングの1位になって話題を呼び、翌年に同じ曲で念願のメジャーデビュー。08年1月に『愛のままで・・・』(作詞・作曲・編曲:花岡優平)を発売、以来この曲はロングセールを続け史上最年長でのシングル売上1位を記録し、本年1月26日付のオリコンランキングで初の首位に立った。年末の4位から1つづつ順位を上げ、ついに60代初となる快挙を成し遂げて、名実ともに"団塊の世代の星"となった。

 団塊の世代の真っ只中で生まれた秋元は幼少時よりラジオから流れるナット・キング・コールやコニー・フランシスなどに馴染み、社会人時代にはハワイアンバンドで活躍した。その後結婚、二人の子供の子育てで長いブランクはあったが、夫と二人で家業のフラワーショップの仕事をしながら歌に対する夢と情熱を持ち続け、ジャズ、シャンソン、ポップス、民謡などジャンルを問わず幅広く歌唱してきた。(例えばドリス・ディのセンチメンタルジャーニーも秀逸だと思う。)

 秋元順子の歌唱は長い間英語の歌を多く歌ってきたので、歌謡曲に違った要素が加わって豊かで新鮮な魅力を醸し出す。幅広いジャンルで長い間培ってきた味わい深い大人の表現力と持ち前の明るさを武器に、まさに団塊世代のオールドルーキーが誕生したのだ。そして、子育てを終えて、夢に向かって果敢に挑戦した彼女の生き方も多くの女性の憧れで、共感を誘っている。

 確かな歌唱力と誰もがオーバーラップできる普遍的な愛の世界をテーマに、人を愛し、人に愛されるためにこれからも愛の歌を歌い続けていくのだろう。

 秋元は新聞のインタビューで語っている。「人生において旬な時は人それぞれだと思う。一生を春夏秋冬に例えると10代、20代という人生の春に花を咲かせる人もいます。私の場合はそれが秋だったのです。夢に対して諦めることなく、自分のやりたいことをやりたいように自分のペースで進めて頂きたいのです。これからもアラ還(アラウンド還暦)の星を目指して、声の続く限り歌っていきます。」