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2008年12月 9日

05白川洋次郎

雑誌の未来は?

ちょっと前の、そう、9月末の話です。

うちの郵便受けに一通の封書が入っていました。

なんだろな?請求書かな?と開けてみるとこんな文章でした。

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お客様各位

謹啓

 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。(以下中略)

さて、71日に創刊いたしました月刊誌「diaries」ですが、

本年101日発売(11月号)をもちまして、誠に勝手ながら

休刊させていただくことになりました。

 「diaries」は雑誌本来の"見る""読む"の「楽しさ」を追求した

新しい形の雑誌として、この夏に創刊させていただきました。

創刊時には、今までにない企画の切り口に読者の皆様から

多大な評価をいただきました。

しかしながら、雑誌をとりまく市場環境が非常に厳しく、

継続的な発刊が不可能との判断に至りました。

今後は「diaries」での編集ネットワークを活かした弊社サイト上での

新たなサービスの展開をめざしてまいります。(以下省略)             

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この後には、定期購読料金をいただいた方には、全額返金する旨の

丁寧な説明が書いてありました。

この「diaries」は、「東京カレンダー」などを出版している

株式会社アクセス・パブリッシングから創刊されたものです。

TINTIN(タンタンと読むんだぜ!ベルギーの漫画だから)が表紙に載っていたので皆さんも創刊時には、本屋の店頭とかコンビニの雑誌コーナーなんかに置かれているのを見たイメージがあると思います。

記事もとてもよい内容ばかりなので、思わず買ってしまいました。

おまけに、特典としてTINTIN(タンタンと読むんだぜ!しつこいか?)

の月旅行のフィギュアが送られるというのについふらふらと乗せられて、定期購読までしてしまったのです。

それなのに、ええ!もう廃刊かい?

近頃は、雑誌業界の不調が叫ばれています。

なのに、どんどん新しい雑誌が創刊されてきてもいます。

特に女性誌は激しいものがあります。

素敵な笑顔のモデルさんの表紙で上質な紙を使って、そのうえに、

ブランド品のスカーフや高級化粧品のサンプルなんかもついてきます。

海外の抜けるように美しい海や瀟洒な町並み、高級ブティックの

素敵な商品が掲載されていたりもします。

でも、中身はどうでしょう?新しく売り出されたファッションのカタログ?QRコードで即オーダー出来たりする。新しい情報も載っているけれども、それだったらインターネットのほうが早いしね。

読み応えある骨のある文章が少ないような気がします。

ちょっと厳しい言い方かも知れませんが、出版社や編集者が自らの存在理由を無理やり作るための手段のような気がするのは私だけなのでしょうか。

どこかに読者が置き忘れられている気がします。

マーケティングデータとしてのF1とかM1とかではなくて、

ちゃんと生身の読者を見つめているんだろうか?

と疑いたくなる雑誌も少なくありません。

そういった中で、この「diaries」は、久々に私が期待した雑誌でした。

定期購読者をベースに出版を考えていたんだけれども、

思った以上に購読者数が少なかったのでしょう。大変残念です。

でもこれが駄目だとすると、どんな内容ならば、売れる雑誌が作れるのでしょう。

また、雑誌が進む道が、狭くなったような気がしてなりません。

うちの玄関には、TINTINのフィギュアがいまも飾られています。


 

 

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