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2008年10月 8日

07加藤厚子

シェイは丹下、

「...名はシャ膳!」という物真似が通用しなくなって久しいですが、『丹下左膳』のこの名乗りでおなじみ、大河内傳次郎の特集上映が、東京国立近代美術館フィルムセンターで行われています。

 

http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2008-10-11/kaisetsu.html

 

戦前、大河内傳次郎は時代劇の大スターでした。当時の時代劇には大スターが綺羅星のごとく活躍していましたが、大河内の魅力は殺陣と圧倒的な存在感でした。

大河内の殺陣は、速さと跳ねるような動きに特徴がありますが、大河内は極度の近眼だったために殺陣の相手に刀を当ててしまうことがあり、相手はかなり痛い思いをすることがあったようです。

また、大河内の「存在感」は映画館経営においても重要な意味を持っていました。昭和10年代、新しく映画市場に参入した東宝は各社の人気スターを傘下に集めますが、日活にいた大河内も東宝に移籍しました。当時、このことは大きな話題となりましたが、それは「大スターの移籍」というだけではなく、大河内の移籍に伴い、日活と契約していた全国の映画館が東宝に契約を変えるのではないか、と噂されたためでした。今からは考えにくいことですが、スターの移籍は映画館にとっても大問題だったのです。この機会にぜひ、"全国の映画館経営者をも揺るがした"大河内の勇姿を、スクリーンで御覧下さい。

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