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KAZUO OHNO
2008年10月 2日 15:50 [04大野克人]
大野一雄さんという世界的舞踏家がおられるが、ここで話題にするのは、私の次男の加寿夫である。加寿夫はICU高校を卒業すると米国に留学し、コロンビア大学映画制作学部の修士課程を修了した。大学院在学中に制作した"For Our Man"という20分の短編映画が大変高く評価され、2002年の学生アカデミー賞金賞を含め多くの賞を受賞した。その後、Sundance Instituteの脚本・監督ラボの奨学金で何本かの脚本をまとめ、その内の一つ"Mr.Crumpacker and The Man From The Letter"を俳優のPhilip Seymour Hoffmanさんが気に入り、ホフマン氏主演での映画製作の話が進み始めた。しかし、幸か不幸か、ホフマン氏が"Capote"でアカデミー主演男優賞を受賞し、スケジュールがたて込み、2009年まで延期されることになってしまった。
この夏からホフマン氏のプロダクションCooper's Town Productionsが資金集めなど本格的な制作準備に入り、アメリカの独立系プロダクション2社を呼び込み制作準備に入り始めている。弊学で勉強しTIFFCOM事務局で働いているS君の勧めもあり、10月のTIFFCOM/TPG(Tokyo Project Gathering)で共同制作者、ディストリビュター、プリセールスなどの募集を行ってみることになった。作品のストリーは、短気で乱暴な社長クランパッカー氏のもとに、「手紙の男」とだけ名のる男からミステリアスな手紙が届けられたことを切っ掛けに、クランパッカー社長が人生の再検討を始め、社員もろとも自分の会社を「人生研究所」に変えてしまうという考えさせるコメディである。シナリオを読んでくれたある人は、「うまく作れば、コーヘン兄弟の作風に近いブラック・コメディに仕上がるのではないか。ホフマン氏は将に適役で、彼はこれでアカデミー賞を狙おうとしているのではないか」と嬉しいコメントをくれた。
しかし、将来のことはわからない。金融恐慌になってしまえば、映画製作は霞んでしまうだろうし、コメディは難しいジャンルと言われている。ただ、親の欲目で見れば、学生アカデミー賞金賞やサンダンスの奨学金をもらい、アカデミー主演男優賞に輝くホフマン氏の出演を取り付けたわけだから、よくやったと言わざるを得ないし、映画制作教育受講者としては世界に通じる成績を残してきていると思う。また、苦労してくれている嫁さんのことを考えると、ぜひとも成功させてやりたい。私も縁あって映画専門大学院に転職したわけだが、勉強するに従い、この分野で成功することの難しさを再認識させられている。映画監督で大成するのは「千三つ」ではなく「万一」の可能性ではなかろうか。あの北野武監督ですら「好きなことをやって、食えていることだけで贅沢だと思わなきゃ、やってらんないよー」と言っておられる。こんな難しい商売ではなく、アホでもそれなりに食うことが可能な銀行員などの道を加寿夫は何故選ばなかっただろうかねー。教育投資をした投資家としても不良債権で終わらせたくはないし・・・。
そんなわけで、どなたか愚息のプロジェクトにご支援・ご協力いただけそうな方がおられれば、10月21日(火)~24日(金)のTIFFCOM/TPGミーティング(TPG担当:e-mail:tpg@tiffcom.jpでご面談下さい。宜しくお願いします。

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