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2008年6月11日

10深尾淳一

キアロスタミ特別上映

ユーロスペースで、特集上映「映画監督キアロスタミ」が催されています。
世界的に著名なイランの映画監督アッバース=キアーロスタミーの作品計7本が上映されます(生前の黒澤明とも親交が深く、黒澤の側近、野上照代さんは、キアちゃんと呼んでるとか)。今週金曜日13日までですので、ご興味のある方はお早く。
www.eurospace.co.jp/detail.html?no=147
個人的には、今まで見る機会を逸していた「クローズアップ」を見に行きたいと思っています。思いがけなく自分のことを、もう一人のイランの名監督マフマルバフ(モフセン=マフマルバーフ)だと、偽ってしまうことになる男の話を、その本人自身が演じるというセミドキュメンタリータッチの作品で(マフマルバーフも出演)、マフマルバーフの「パンと植木鉢」や「サラーム・シネマ」など、その後のイラン映画に同様のタッチの傑作を生み出した端緒とも言える作品です。
思えば、「友だちのうちはどこ?」でも、間違えて持って帰ってきた同級生のノートを返しに、見知らぬ隣村へと彼の家を探しにいく主人公の少年の不安感と焦燥感をかもし出すのに、本当に、その子役の男の子にノートを返さないといけないぞと言って演じさせたとも言われていて、この監督にとっては、すでにこの当時からお得意の手法だったのかもしれません。
イランでなぜこんなにも優れた監督が輩出するのか、それは、「サイクリスト」(マフマルバーフ監督作)のような作品が爆発的ヒットをするという、イランにおける映画に対する接し方、土壌のようなものが大きく関わっているのではないかと、私は思っています。
そんなことも含めて、10月からの後期の授業「アジア映画映像論Ⅱ」では、語りたいと思っています。

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