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7/17 映像ビジネス特論Ⅰ ゲスト講師 フジテレビ石原隆プロデューサー

2010年7月25日 16:04

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  映像ビジネス特論Ⅰ、第七回目は、フジテレビジョン 映画事業局制作担当局長の石原隆先生にご登壇いただきました。 石原先生はこれまで『世にも奇妙な物語』『古畑任三郎』『王様のレストラン』『HERO』、『僕の生きる道』などの『僕~』シリーズや『CHANGE』、劇場映画では『踊る大捜査線』『ラヂオの時間』『THE 有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』など、多くの作品を手がけてこられました。今や日本のテレビドラマ界を代表するヒットメーカーとして活躍されています。今回の授業では、主に、1.テレビドラマと映画の関係、2.映画の未来、についてお話しいただきました。


1.テレビドラマと映画の関係

 昨年度、興行収入10億円以上を記録した邦画は34作品ありましたが、うち32作品にテレビ局が絡んでいます。映画会社にとっては、
(1)スポットや宣伝力などのプロモーション能力
(2)テレビ局が使ってきたディレクター、脚本家、カメラマンなどの制作能力
(3)視聴者に支持された魅力あるコンテンツ
の三点でテレビ局と組む充分なメリットがあるのです。『Rookies』の大ヒットに見られるように、テレビ局のプロモーション能力が映画会社にとって魅力的であることは想像に難くありません。、そして、テレビ局スタッフの制作能力が映画製作の現場でも高く評価されているのも事実です。多作なテレビ業界で働くスタッフは、自ずと予算内・時間内で仕事をするスキルが身に付き、他のプロフェッショナルとの出会いが多くなります。石原先生と三谷幸喜氏との出会いもその一例です。映画会社は、実質的な制作のパートナーとしてテレビ局の人材に注目しているのです。(3)のコンテンツについても、テレビ番組の映画化が成功している現状から頷ける事実です。この分野のパイオニアであるフジテレビの歴史は、日本のテレビ番組の映画化の歴史でもあります。石原先生は、『南極物語』、『私をスキーに連れてって』など、歴史を創った作品の誕生を間近でご覧になり、そして、邦画(実写)の興収記録を打ち立てた『踊る大捜査線』の立ち上げにも関わっていました。スタッフィングやキャスティングの裏話や、大先輩の亀山千広プロデューサーとのやりとりをなど、様々なエピソードを交えながら、邦画の形を決定付けた歴史についてお話いただきました。


2.映画の未来

 テレビ局の映画製作は、新しい市場を開拓する力によっても支えられてきました。例えば、テレビで高視聴率の作品を映画化しても、それが必ず成功するわけではありません。石原先生によれば、視聴率には「濃い視聴率」と「薄い視聴率」があり、プロデューサーは、熱狂的なファンが着いている「濃さ」を嗅ぎ分ける能力が必要とのことです。
さて、こうして現在、テレビ作品の映画化が大成功を収めていますが、石原先生は、これまでのやり方を踏襲し続けることには懐疑的でした。映画の未来は、作品の品質を保証する人材を発掘し続けることに掛かっている、いわば「創り手の時代」を迎えているというのが石原先生のお考えです。本当に良い映画を創ろうとする情熱をたぎらせ、映画の創り手への憧れを失わず、新たな才能との出会いを大切にすること。次世代のプロデューサーには、このような資質が求められています。