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5/8 映像ビジネス特論Ⅰ 特任教授 東映加藤貢氏
2010年5月12日 16:00
映像ビジネス特論Ⅰの第二回目の今日は、「テレビドラマのプロデュース実践論」と題し、株式会社 東映 取締役テレビ第一営業部長 兼 テレビ企画制作部長の加藤貢先生にご登壇いただきました。
「時代劇最後のプロデューサー」「企画書の達人」として名高い加藤先生は、実は当初、アクション映画の監督を志望。東映入社当時は、娯楽の王様と呼ばれた映画が衰退し、テレビが勃興する時期。最初の作品は意外にも児童向け番組「イナズマン」だったが、その現場で身に付けたプロデュースのノウハウを発揮し、以来、「銭形平次」「忠臣蔵」「京都迷宮案内」「樅の木は残った」等のテレビドラマの名作を世に送りだしてきたそうです。
加藤先生は、プロデューサーの条件として、他人の才能を見抜く能力を強調されました。より具体的には、才能豊かな脚本家を中心に、気の合う同世代の仲間をつくることが、良い作品をプロデュースしていく条件になるとのことです。「作品とは自己実現の手段であり、作品に自分らしさを出すには、自分と価値観を共有し、ブレーンとなってくれる仲間たちと仕事をすることが必要」だと。
また、他のスタッフと話すことが仕事の中心になることを協調。話す能力を養うために本を読むことを勧めてくださいました。映画少年だった御自身は、高校まで一冊しか本を読んでおらず(川端康成『雪国』)、大学入学後に一念発起して一日一冊の読書(それから一日一本の映画鑑賞)を日課とし、それを四年間続けたそうです。
良い企画書の条件として以下の5つをあげておられました。
1.タイトル(簡潔、明瞭であること)
2.企画意図(できるだけ短く。一言で言い表せるのが望ましい)
3.キャスト、(具体的であること。主役を軸に、その他の配役を考える)
4.メインスタッフ
5.ストーリー(短く!必要最低限!)
テレビ作品に限らず、あらゆる企画に当てはまることですが、多くの読書、映画鑑賞の経験の裏付けがあってこそ、実践できる技なのかもしれません。
多読と合わせて精読も忘れてはいけません。「気に入った作品は何度も観て分析する」ことで、作品の「良さ」を理解してこられたそうです。(『砂の器』は映画館だけで60回以上もご覧になったとか)
豊富な現場経験を交えたお話はどれも興味深く、授業後半に設けた質問時間には、多くの学生から活発に質問が出ました。

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