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12/19 映像ビジネス特論Ⅱ 特任教授:安藤鉱平氏

2009年12月19日 18:05

 安藤氏は東京放送勤務を経て、現在では早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授として教鞭を執られる傍ら、日本映画監督協会・国際委員、映像産業振興機構理事としてもご活躍されています。
 また、かつて故寺山修司氏が主催する劇団「天井桟敷」に在籍され、寺山氏の勧めで映画制作を始められています。安藤氏が制作された作品は、トノンレバン国際映画祭短編部門グランプリなど多くの賞を受賞され、パリ、ニューヨーク、ロンドン、東京などの美術館に収蔵されています。
 本日の講義では、「プロデューサーとしての考え方」を中心にお話をしていただきました。

 はじめに、映画をヒットさせるために必要な要素として、「優れた企画」「優れた監督」「優れた脚本」「優れた主演俳優」の4点が必要であると指摘されました。
 その上で、予想される興行収入を逆算して制作費を把握し、制作の見通しを立てることが重要であるとお話になりました。
 例えば原作小説やコミックを映画化する場合、原作の知名度・原作ファンの年齢層および性別などを掴むことにより、全国公開・単館公開の選別および興行収入の見通しが立ち、興行収入の三分の一の額が制作費の上限となることが把握できるそうです。その制作費の中で、スタッフ・キャストのギャランティやCG映像・特殊効果の費用などが支出できるか検討し、ターゲットが満足する作品になるかどうかを予測して、制作にゴーサインを出すか出さないかの判断を下すことになります。
 高い興行収入を見込んだものの作品がコケてしまったりすることもあれば、低予算で作った作品が大ヒットする可能性もあるわけです。
 加えて、ターゲットが好みそうな俳優を複数起用し、テーマソングのアーティストに人気歌手を起用するといった事も、興行収入を上げる可能性を高める効果が期待できるとの事です。
 最後に、著作権などの権利処理など細かい点にも気を配り、観客を引き付けるような工夫を積み重ねていくことが、作品を成功へ導くステップとして重要であると、励ましのお言葉をいただきました。