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12/12 映像ビジネス特論II 特任教授:千野毅彦氏

2009年12月12日 18:16

今回の映像ビジネス特論Ⅱの特任教授は、株式会社電通 インタラクティブ・メディア局 局次長の千野毅彦氏です。1982年に電通入社、銀座第一営業局に配属された1986年から約10年にわたり東宝を担当。1997年、エンタテインメント事業局に異動し、映画のプロデュースに携わりながら映画の海外販売を手がけ、カンヌ映画祭マーケット等、日本映画の海外セールスの現場で活躍されてきました。2007年からは、映画と電通のクライアントとの数多くのタイアップを成立させてこられました。代表作に、「ホワイトアウト」「ウォーターボーイズ」「スイング・ガールズ」「ハウルの動く城」「亡国のイージス」「ハンサムスーツ」などがあります。
今回は、クライアントとのタイアップを中心にした映画宣伝についてお話いただきました。


電通の映画ビジネスの歴史は、1988年の「敦煌」に始まりますが、電通が映画ビジネスに本格的に参入するきっかけは1997年の「もののけ姫」の宣伝プロデュースの成功でした。「もののけ姫」の成功に加え、大きく分けて以下の二点が電通の参入を後押ししたそうです。
多チャンネル時代に到来にともないコンテンツの不足が予想できたため、コンテンツ制作にビジネスチャンスが認められたこと、制作会社以外の企業が参入しやすく、また著作権を共有できる製作委員会という日本独特の方式が確立されていたことの二点です。


「もののけ姫」成功後の電通の映画ビジネスは、「他社企画作品に投資」「共同で企画」「電通独自の企画」の三つのステップで発展し、現在はこの三者が混在した状況にあるとのことです。


映画宣伝の代表的なものの一つが、今回のテーマである宣伝タイアップです。宣伝タイアップとは、映画のフッテージを使用して企業CMを出してもらう手法です。「もののけ姫」「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「花より男子」「ハンサムスーツ」「感染列島」「ゼロの焦点」など、実際の映像を使いながら、タイアップが成功する要因についてお話いただきました。


講義の最後に、映画の企画開発についての持論をご披露いただきました。
・テレビドラマの映画化が日本映画を滅ぼす
・制作会社主導の企画を。
・原作、コミックに頼らないオリジナル企画開発。
・ビデオ収入に頼った企画の限界。
・海外で評価されない日本映画。
どれも将来のプロデューサーたちが真剣に考えなければならない論点だと思います。