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11/21 映像ビジネス特論II ゲストスピーカー:久保田修氏
2009年11月24日 16:35
今回の映像ビジネス特論II ゲストスピーカーは、株式会社IMJエンタテインメント代表取締役社長であり、映画プロデューサーの久保田修氏です。
久保田さんは、『ジョゼと虎と魚たち』(犬童一心監督、2003年)、『メゾン・ド・ヒミコ』(犬童一心監督、2005年)、『NANA』(大谷健太郎監督、2005年)など数々の話題作・ヒット作をプロデュースされています。最近の作品では『ゼロの焦点』(犬童一心監督、2009年)の製作も手掛けられています。
今回は、日本における映画製作の現状について、詳細に解説していただきました。
<映画ビジネスの特徴について>
エンタテインメント業界の中で「映画」は
「複製ビジネス」、「権利ビジネス」の一つとして位置づけられており、
作品を製作する「投資ビジネス」と、
配給・興行・DVD販売など作品の流通を行う「運用ビジネス」とに
大きく分けることができるそうです。
大勢のファンから支持される作品を数多く確保し・長期に渡って収益を得ることが目標となっています。
<映画製作の「流れ」について>
映画製作の開始には、
「企画開発」(映画化権の取得、シナリオの作成など)、
「キャスティング」(主な出演俳優の選定)、
「製作委員会の組成」(製作費を出資する会社の選定)
の三点が必要不可欠であり、これら三点すべての進行が一定のラインを越えると、
事業として映画製作がスタートできるとのことです。
通常は、作品の映画化権の確保 → 監督・脚本家への参加交渉・決定 → シナリオ作成 → 主演俳優への出演交渉・決定 → 出資者への交渉・決定・製作委員会の設立 → 映画製作がスタート・・・のような段取りで進められるそうです。
<収益の確保について>
映画製作はギャンブルのようなものなので必ず一定の収益が出るとは限らず、大ヒットして莫大な収益が上げられることもあれば、興行収入が製作費に遠く及ばず、大赤字をだしてしまう事もあるそうです。
大きな収益のチャンスがあるのは、配給・興行・DVD販売など作品流通に関する分野だそうです。利益は歩合となっているので、ヒットすればするほど大きな利益を上げることができます。
逆に、収益に一定の枠があるのが制作分野だそうです。映画の制作会社の収益は制作費の一部分に限られており、作品がヒットしても追加報酬は出ません。また、与えられた制作費を超えた支出が生じた場合、赤字分は制作会社の責任で負担するのが原則とのこと。かつて数多くの人気作品を生み出し、優れた映画制作環境を誇っていた「大映」が潰れてしまったのは、直営の劇場など興行面が貧弱であった事が原因の一つと言えるそうです。
久保田さんは、これからの映画ビジネスに携わろうとする者は、過去の名作映画を出来る限り観るべきであると強調されました。過去の名作は監督・脚本・美術・俳優など、優れた才能が結集されており、学ぶべき点が数多くあるそうです。良質な作品から様々な「発見」をして、新たな映画作品のために役立てて欲しいと熱く語られました。

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